萩原技研の仕事

実績で見る、萩原技研の仕事

『鹿児島の礎をつくる仕事』

私たちがこの仕事を胸を張ってそう言えるのは、手がけたものが後世に残り、今この瞬間も人々の暮らしを支えているから。いつも何気なく使っているその道や橋、施設も、もしかすると私たちが手がけたものかもしれません。ここからは、ほんの一部ですが萩原技研が携わった仕事を紹介します。

マリンポートかごしま

外国船・大型客船が寄港する国際観光船ふ頭「マリンポートかごしま」。日本と海外を結び、人と人との交流、物や情報が行き交う観光拠点として重要な役割を担っています。また、県民の憩いの場、児童の野外活動、イベント会場などで利用されています。萩原技研は、実施設計業務の一部を委託されました。

業務エピソード

マリンポートかごしまでは、公園の周りを囲む道路の詳細設計を実施しました。昔は、業務の発注担当者も受注担当者も男性ということが多かったのですが、この業務ではそのどちらも女性という珍しい状況で仕事をすることができました。公園を設計する会社や関係機関との打合せが大変だったのですが、担当者が女性だったこともあり、おだやかな雰囲気で業務を進めることができました。今では、利用する人たちの笑顔が溢れる思い出の場所です。

鹿児島空港

鹿児島の空の玄関口「鹿児島空港」。鹿児島市の北東約28kmに位置し、絶好のロケーションを誇っており、鹿児島県民はもちろんですが、鹿児島を訪れる幅広い人々に利用されています。萩原技研は、安全で快適な利用に寄与するよう、基幹施設の設計を委託されました。

業務エピソード

鹿児島空港の駐車場および構内道路の基本設計および詳細設計を実施しました。駐車場を設計するにあたっては、駐車場利用状況を把握するために駐車場や空港ターミナルビルへの車や人の出入り、バスの運行状況、観光バス、タクシーの利用状況を調査しました。この調査結果をもとに駐車台数の検討やバスプール、タクシープールの設計に反映させました。関係機関(空港関係者)との打合せも数多くおこない、要望の反映など大変なこともありましたが、鹿児島の玄関口の設計ということもあり、とてもやりがいの感じられる業務でした。

仕事の流れ

仕事の受注

地方自治体や公共機関が建設コンサルタントに事業を発注します。事業内容は道路、水道、港湾などのインフラの新設・改良・整備や、防災に関わる河川、砂防、急傾斜などさまざま。

担当/営業課・総務課

測量

設計に必要な土地の地形や高さを測量する平面測量のほか、GNSS測量、深浅測量、地籍調査を行います。最新の測量機器を導入し、あらゆるニーズに対応します。

担当/測量課

設計

測量結果をもとに道路・橋梁・河川・港湾・砂防ダムなどを設計します。地域と人々の暮らしに調和する安全な環境作りのため、長年経過しても問題なく利用できる設計を行います。

担当/設計課

用地調査

公共事業のため取得が必要な土地を、地権者や地域住民立ち会いのもと、境界を確認し、測量と現況の調査を行います。その後、用地取得に関する資料、図面を作成します。

担当/用地補償課

補償

公共事業のために取得が必要な土地の地権者の建物や荷物の数量を確認し、補償基準に基づき補償金額を算定します。補償内容や土地の引き渡しの承諾を得て、契約を締結します。

用地補償課

施工管理

建設会社によって工事が行われます。計画どおりに工事が進められているか、品質管理・工程管理を行います。

担当/設計課

完成

建設会社による施工が完了します。ここでようやく、建設コンサルタントの仕事が形になりました。

担当/設計課

担当/設計課

建設された道路、橋梁、河川構造物、下水道施設などは、事故予防や老朽化対策のため、定期的に点検を行います。

担当/設計課

代表メッセージ

建設コンサルタントという仕事

地域発展に貢献できるやりがいのある仕事です。

250年以上も前から鹿児島県と岐阜県には、とても深い関わりがあるということをみなさんはご存じでしょうか。岐阜県の木曽三川流域の輪中地帯は、長年水害に悩まされていました。この解決のため江戸幕府は薩摩藩に過酷な工事を命じて薩摩義士がその治水の礎を築きあげ、今でも岐阜県に語り継がれています。

以前、鹿児島で行われた岐阜県出身者の講演会に出席した際、「その昔、宝暦治水を築いた薩摩義士に最大限の感謝を申し上げます」と述べて頂きました。土木技術者の一人として、また鹿児島県人として、非常に誇らしい思いをしたのを鮮明に覚えております。

また、「善く国を治めるものは、必ず水を治める」と言われるように治水を含めた国土基盤整備は、昔も今も国家の最重要課題です。近年においても東日本大震災をはじめ、広島市豪雨災害、鬼怒川の氾濫、熊本の震災など様々な災害が発生しています。自然災害とともに生きてきた日本において、私たち建設コンサルタントの果たすべき役割はますます大きくなるといえるでしょう。

道路や河川、ダムなどの公共施設の工事を開始するには、調査・計画・測量・設計が必要不可欠となり、我々建設コンサルタントがその一翼を担っております。建設コンサルタントの技術者は、様々な基準書に準拠しつつ、品質面・コスト面・工期面さらには利用者の要望等を複合的に考慮し、ひとつの結論を導く必要があります。同じ条件の現場はひとつとしてないため、頭を悩ますことの多い職種と言えます。しかしながら、それだけ奥が深く、社会貢献度の高い、縁の下の力持ちのような存在です。発注者や地元住民の皆さんに感謝されると、この仕事を選んで良かったと感じます。地域発展に貢献できるやりがいのある仕事、それが「建設コンサルタントという仕事」だと思います。

株式会社萩原技研 代表取締役
萩原 功一郎

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